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雑記。 同人につき、閲覧注意。 イラストや文章の無断転載・転売等を禁じます。 著作権を放棄しておりません。
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ちょっと書いてみてた
明日いよいよ完結かぁ。
淋しいよう。

つか、小説書きさんのを書くのは勇気いるよね。
しかもあんなふうに書けないから。
ただただ自分の文章力のなさを悔やみつつ、そして「どうせ絵描きだもん」と落ち着こうものなら、あの方のようには描けないので負のスパイラル・シークエンスに陥る訳です。
どっちにしろ足りない。
なんにしろ足りない。
足りないなら足りないなりにそこそこにやっていきたいもんです。
自分にしか書けないからではなく、自分が書きたいから。
誰にも書けないものを書こうなんて訳じゃないけど、誰か触発されてなんか書いてくれないかなーという期待と打算が少なからずあったりもするのだ。
絵はちょろちょろ見るけどねー
CP見たいなー
でも見つけるの逆しかないから、またマイナーなんだな、って思う。

※同人を理解、親友+BLチックに耐えれる人のみ、続きをご覧ください。




あ。
ずっと問題続きのスマホが、とうとううんともすんともいわなくなったので初期化しました。
そしたら電話帳まで消えて這う這うの体であります。
アプリでなんとか前のやつ復活しましたけど。
バックアップとってからやれ?
肝心のSDが認識されんのです。
いろいろほうぼう相談センターやら駆けずり回ったところで、「ご報告いただいたエラーは発見されません」「こちらでは対応はできません」の嵐なので、もうどうでもいい感じです。









ドアを閉める音が、やけに鼓膜にこびり付いた。
懐かしい面子との会見は、始終相手の渋面で彩られるだけだった。
無理もない。
トトカンタ同盟支部、その支部長の椅子に手をかけて、赤毛の青年は皮肉に唇の端を吊り上げた。
小さな嘆息は誰に咎められることも無い。
生きるか死ぬかの選択。
望もうと望まざろうと、それが選べるわけじゃない。
けれど、幾つかの選択によって抗う事ができるか、そうじゃないかって事もある。
中立、あの時もそうだった。
あの時は、選択肢が二つしかないみたいに思えて嫌だったし、決められた役割が癪にきていたはずなのに、中立を選んでしまった。
意地になっていたのだと思う。
彼に対しても、彼女に対しても。
裏切りは、許せなかった。
彼らにとってはそうではないとしても、寧ろ自分の方がそうだったとしても。
それでも、かつて家族同然にあった顔見知り達が莫迦らしい殺し合いなんてマネを実行しようとして、その意地もあほらしくなってしまった。
結局は彼女の思い通りなのが不快ではあったが、納得している。
今もそうだろうか?
元々戦争だとか野蛮な事は好きじゃない。
無駄死にも嫌だが、それだけではない。
報告書の一山を掻き分けて作ったスペースに片手を遊ばせ、もう片方は書類をめくりながら、司書官の時から愛用している――とは言い難く、資金不足の為使わざるを得ないだけの――お世辞にも心地よいとは言えない椅子を軋ませる。
 
―――サンクタムという名前に聞き覚えがある?
 
ふと。
遊ばせていた方の手を口元に運び、唇をなぞる。
‘アミダで決めろよ’
適当に提示した仲裁の案に、彼は乗り気ではなかったか。
そういえば、アミダは聖なる決め事に使われる。
神の啓示。
 
「よっぽど聖人になりたかったのかな、あいつは」
 
呟いて、そう遠くない過去に意識が傾くままに、彼は瞼を閉じた。
 
 
■■■■■■■■
 

重い。
そう感じたのは、錯覚かもしれない。
ただ、浮遊する意識の如く、自我ははっきりしなかったから、定かではないだけの事だ。瞬きする。

「あれ?」

開いたままのカーテン。
散らかる要素の無い小部屋。
召喚機によって物質に溢れ、手狭になっていたあそことは違う。
見慣れない景色が、見慣れた景色に変わっている。
平凡なアパートに。

「気を失っちゃってたのか、ぼくは」

先程迄――といっても、どの程度の時間昏倒したままだったのか定かではないが――居た筈の場所とは、何処もかしこも違う。
聖域、第二世界図塔は影形も無かった。

(美人は好きなんだけどなぁ。やっぱり、油断しちゃいけないってことか)

幾ら大人しくても。
感情を表すのが微量で、まるで人形のようでも――作られた存在であれ、彼女もアザリーやレティシャと同じ性別であった事を、念頭に置いて置くべきだったのだろう。
その、ロッテーシャも。
コルゴンも、あいつも。
皆いなくなっている。

「夢、だったのかなぁ」

窓辺に見た亡霊を、無意識に辿る。
夢ならば良い。
彼女の存在も。
ドラゴン種族、司祭達の緑の双鉾。
空からぶらさがる女神にアイルマンカー玄室も。
それら全てが、無かった事になれば良い。
幸いにして、世界は滅んでいないらしい。
全てを幻で片付けるのは容易かったのに、部屋の片隅に光る何かを見つけたのは、失策だった。
それを拾う気にはなれないし、見間違いかもしれない――といっても視力は良い方だと自負している。
そこから意識を背けたいのとは裏腹に、もう一つ、現実か幻かを確かめる術を辿っていた。
ゆるり、ポケットを探ると、手帳が無い。
1ヶ月前、無理やり取り付けられたディナー。
その予定を書き込んだ手帳が。

(……そりゃそうだよ。燃やしちゃったからね)

どうにも予約をした店の名前が思い出せないのは、部下に聞けば済む話だ。
半ば諦めに似た心地で、鋭利な光へ視線を戻す。
重い腰を上げて数歩進めば、それは手に取る事が出来た。
短剣だった。
天人の遺産、何らかの力を秘めているかもしれない、短剣。
ご丁寧に、ロッテーシャはこんなものまで置き土産として転移させてくれたのだろうか。
自分の命を狙った短剣を。
彼は赤毛を掻き上げた。
あれから、どうなったんだろう。
コルゴンとキリランシェロ、戦いに水をさされたと云わんばかりの、二人の顔が浮かぶ。死に際した彼女が自分をわざわざ呼び出した理由は、何と無く分かってきている。
苦手だ。
薄い皮膚を破る感触が。
内腑や骨に指先が届き、何所をどう捻れば良いか感覚で覚えている、それ自体が。
喩えるならば、緊密な物質が隙間なくぶつかり、擦れあう音に似ている。
或いは、血を吐くように鳴く鳥や、嘆きの霊(バンシー)。
金ぎり声。
幾度となく聞き飽きたそれに耳を傾ける事はないが、耳を塞いだところで消える筈もない。
彼の、最期の声を覚えている。
自分の同室だった男の、最期の声を。
自分の、師であった怪物の最期の声も。
あんな非生産的な行為。
自己防衛の手段ならやむを得ないとは思うが、問題の解決方法としての手段なら、馬鹿げている。

「あいつらはさ、正攻法で戦って、負けたら悔いはないとかいっちゃって潔く死んじゃうんだろ。理解出来ないね」

だからこそ、コルゴンには言った。
ぼくは中立でいく。
けれどあいつにとって、ぼくはもう親友なんかじゃなくて、敵、だったんだろう。
久しぶり――本当に久しぶりの再会だったのに、眉一つ動かさなかった彼の姿を思い出す。
加えて、ロッテーシャを盾にした自分を、汚い、そう罵る瞳を。

「本当に譲れないなら、手段なんかにこだわってちゃいけないのにさ」



 
■■■■■■■■
 

「・・・ティアさん、」


「ハーティアさん、すいません」


目の前に飛び込んできたのは黄色だった。
ひよこ色、半人前の証、否。
金色、かもしれない。
それから、輪郭、人となり、顔が形成される。

「あれ、君は」

近い内に見た顔。
困り顔の、幼い面。
イザベラの後ろに控えていた、少年だ。
イザベラが昔、イールギットにくっついていたのに似ていると、どこかで感じていた。
イールギットはあいつが好きだったっけ。
アザリーやティッシがそんな事言ってたような。
そう、あいつの――「魔王」の弟子だったか。
確か名前は。
 
「マジクです。あの、さっき彼女がこれを届け忘れたらしくて」

そういって手渡されたのは召喚状だった。
これと同じ文面はかなり前にハーティアの手元に届いており、しかし直ぐにトトカンタ支部に塔への帰還命令が出たりして、錯綜したまま――そこそこ意図的に――放置されていたものだ。
聖域にいた頃の罪状についての文書、ただし、今目の前にあるそれはイザベラの筆記で無効扱いになっている。
弾劾はしないと、口だけでなく形で返してきたのだろう。
そういえば塔にいた頃から、割と律儀な一面を持っていた。
 
「ああ、ありがとう」

受け取った後も、少年は退室する気配がない、ようにハーティアは思えた。
実際彼は最初の対面の頃から、どこか腑に落ちないような面持ちをしていた。

「他に何か用?・・・みたいに見える、ね」
 
少年の方は驚いたみたいだった。
彼自身不審な動きをしていたつもりはないらしく、こちらの考え過ぎだったのかもしれない。
少し鈍いのかもしれない。
呆けていて退室するタイミングを逃していただけだった?
イザベラ程ではないが、自分も神経質になっているのだろうか。
 
「いや、用ってことではないんですけど」

少年が頭を掻きながら、口籠る。
云い難い事、何だろう。
先程のイザベラへの対応が不味かったか。
少なくとも彼から見れば、「塔」に力を貸さない反逆者程度には見えているかもしれない、そう思案するとあまり良い事ではない気がした。
 
「親友だったって、聞いたんです」
「?」
「だから、あの人の事、よく知っているのかと思って・・・少し話が聞いてみたかったんです」
 
硬直。
に、気づかれたかもしれない。
筋肉が引きつって、うまく笑えたかどうか。
感情のコントロールはお手の物だと思ってたけど、この件に関しては不得手だと自嘲した。
その乾いた笑いを、彼がどう見たかは分からない。
 
「そんなに親しかったら、あいつが今何処にいるか知っているかもね。イザベラの入れ知恵、かな?」
 
皮肉は、言葉通り彼に伝わったらしい。
何言か言葉をかわして、彼は部屋を出て行った。
最後の方はすいませんとか、そんなようなことだった気がする。
実を言えばあまり耳に入らなかった。
 
最初に、友人である事を止めたのは、彼だ。
自分ではない。
塔から出て、彼が彼で在ることを捨てた日に、友人も、家族さえ捨てたのだ。
自分の裏切りを責められるなら、彼の裏切りも責められるべきだ。
いつだって親友でいるような事を云いながら、そうではないという事も知っている。
あの頃に戻れないのは分かっていた。
ハーティアは、マジクという少年が持ってきた書類に違和感を覚え、それを裏返した。
触感として微々たるものだか、文字を書いていない筈の白紙部分のわずかな凹み、筆圧を感じたのだ。
そこには、イザベラが書いたのであろう、メモ書きがされていた。
あいつの所在、なのか?
塔は知っている?、いや、もしかしたら上層部には内密に、レティシャ達が動いて調べたのかもしれない。
それを自分に知らせたという意図。

「・・・どいつもこいつも」

つまり、自分達は動けないとか?
塔から監視されてる訳ではないかもしれないが、不審に思われると厄介だから?
外部なら――塔の目の届かないこっちなら大丈夫だろうと睨んで。
自分なら、あいつとあいつの戦いを望まないだろうから?
進んであいつに接触すると?

ハーティアは机に突っ伏した。
やる気が起きない。
相当気が抜けてしまった。
似た者姉妹は人の巻き込み方が似ている。

「まったく、止めたいんだったら自分でやれよな」
 
いいながら。
山積みの書類の脇にあった紙を無造作に引き抜き、彼は羽ペンを走らせた。









えと。
色々突っ込みとかあろうかと。
BLくさくないか?でも親友、より深そうな感じに書いたかな、とか。
ちょっと、あの、最終巻の聖域から消えた後の彼、が、とても書きたかっただけだ。
そんでいそいで書きまとめたから、書き直したい感じだ。
あ、召喚状は筒状に丸めてあるのでマジクに見えない感じで。

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