雑記。
同人につき、閲覧注意。
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著作権を放棄しておりません。
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お久しぶりです。
とりあえずは書き溜めていたネタを、短編から処理していってます。
なんだか小説書きみたいに文字更新率高くやってんな・・・
絵、会報以来描いてないなー・・・
絵描きにあるまじき行為。
※グロテスク表現注意。
※BL、同人注意
※以上を理解出来ない、知らない、嫌いな人はバックプリーズ。
※閲覧後の苦情は受けません。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
とりあえずは書き溜めていたネタを、短編から処理していってます。
なんだか小説書きみたいに文字更新率高くやってんな・・・
絵、会報以来描いてないなー・・・
絵描きにあるまじき行為。
※グロテスク表現注意。
※BL、同人注意
※以上を理解出来ない、知らない、嫌いな人はバックプリーズ。
※閲覧後の苦情は受けません。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
※http://id23.fm-p.jp/13/sly00cruel30/黒マオ&保護者サレ推進同盟☆★
より、お題いただきました。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
『マオサレで15のお題』
15.キス
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
―――――どうかとどめを。
手を削ぎ足を千切り。
この汚れた胸に、最期の鉄槌を。
その眼で、その手で、その意志で。
貫いて欲しいのだ。
弛緩した肉体に爪先程の隙もなく、圧迫された肺に空気の滑り込む余裕も無い位、何もかも埋め込むように。
どうか。
どうか。
躊躇も逡巡も感慨もなく、ただ剥き出しの憎悪と敵愾心でもって、慚気の欠片すら感じさせないで、重たく冷たい鉄の塊を振り上げて。
無感情で無慈悲な瞳で、無価値な物を品定めするように。
無価値、そう、無味乾燥な迄に。
最期には靡爛した肢体と成り果てるのだから。
鳥がついばみ、蛆が這うだろう。
だから、その前に。
肉塊となり、その基礎が溶けていく、そんな時間をかけないで。
赤い赤い綺麗な炎で、焼き尽くして。
そうしてくれたなら。
「無理かもネ」
無情な言葉。
君がどんなに僕の事を好きだといったって、僕らは分かり合えてないんだ。
知っていたけれど胸が痛くなる。
こんなに傍に居ても届かない。
遠くなら猶更。
遠く離れていても、同じ空の下にいるからと云う偽善者達はこの隙間をどう捉えているのか。
この世は不透明で曖昧なもので溢れているのに、どういう確証をもって受け入れ、不確定を埋めるのか。
ああ、見えぬものが苛立たしい。
能天気な連中が憎らしい。
何故そんなに頼りない楽天的な定規で良し悪しを測れるのか。
目の前の子供も同じ人種なのだ。
そんな事、再確認するまでもない。
「ちょっと、サレ。眉間に皺」
「うるさいなぁ」
何、機嫌悪いの、赤毛の少年は椅子から身を乗り出してくる。
煩わしいと伸ばされた手を振り払えば、「ちぇ」という舌打ちが鼓膜を打った。
舌打ちしたいのはこっちだよ。
「ちゃんとヒトの話は最後まで聞いてヨ。サレが死んじゃって、すぐになんて燃やさない、ってコト」
「じゃあ、最後には燃やしてくれるの?坊や」
ほんの少し、期待を込めた。
坊やじゃなくてマオって呼んでよ、マオはブツブツ言いながら。
「サレがどうしても、って云うならさ。だけど」
ゆるり、紅い紅い目を、じっとこちらに向けて。
「別れを惜しんでる間に、蛆、湧いちゃうかも、ってさ」
「やめなよ、そういう気色悪い行為」
「ボクとしてはヴェイグに凍らせてもらう方がいいかなー」
「だからやめろって」
「・・・淋しいんだもん」
「淋しい?」
「受け入れられないと思うんだ、そういうのって、すぐにはさ。サレはそんな事無いのかもしれないけど、ボクは中々。その、・・・」
「?」
「多分さ、サレを捨てる迄、時間がかかると思うんだよね」
「何、それ」
声が、震えた。
マオは気づかなかったけど、何とか平静を装う。
動揺している自分がまるで他人みたいだ。
「ね、一生捨てれなかったらどうする?」
にこやかに、とんでもないことを聞いてくる無邪気な子供に、サレは絶句した。
それはどういう意味だろうか。
僕らは近づいているのか、遠ざかっているのか。
曖昧さを埋められているのか、それで埋め尽くされていっているのか。
「ねえ、坊や」
「マオ」
「ねえ、マオ。それって僕は蛆虫だらけって事?それとも氷漬けって事?」
「どっちかなー、肪乱通り越してそうだしなー。氷漬けにしてもらう方向かな?」
「・・・どんだけ放置するつもり?」
「捨てる前にキスするね」
「はぁ?!死体にキスするの??」
「うん、お別れにね」
「捨ててくれる時には燃やしてくれるんだよね」
「うん、捨てれたらね」
「・・・、捨てれたら?」
「だから、一生、捨てれなかったらどうする?」
「それは気味が悪いね。どうしたら回避できるかな」
「サレが、ボクより先に死んじゃダメってことかな」
「十も年下のキミより長生きしろって?」
「そういうコト」
しょうがないね、とサレは嘆息した。
キミの炎の内に在りたかった望みはどうあがいても叶えられないらしい。
諦念、というよりは寧ろマオに圧倒されたというか。
それならそれで構わないかもしれない。
そんな気持ちが過ってしまえば、なんともする事は出来なかった。
とはいえ。
意地でも、マオより長生きしてやろうと、密やかに決意しながら。
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
続き、救いないので苦手な人はスルーしてください
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
「サレ」
穿たれた胸は痛かったろうか。
青白い頬に手を添える。
彼は苦しかった?辛かった?想像できないけれど。
彼が空っぽでなければいい。
彼の最期が虚しさに覆われていなければ。
「結構さ、落ち着いてるんだ、思ったより。多分、今なら」
口元の赤が、胸を締め付ける。
差し出した手が赤に染まって、マオは眉を寄せた。
現実なのか、感覚が覚束ない。
これは、夢なのか。
赤い、赤い。
サレが自分の赤い炎に、憧憬に似た想いを寄せていたのを知っている。
そう、思うと。
「今なら出来ると思うよ。サレが望んでたみたいに」
赤い唇に口づけて、髪を梳いた。
ペトりと吸い付くのが、どこか現実とは違うみたいで。
放すと、絡み付いてくる髪の、触感は生々しい。
もう開かない湖畔を思わせるそれが、脳裏に浮かんだ。
大丈夫、落ち着いている。
まだ自我は保たれている。
今にも叫びだしてしまいそうだ。
形振り構わず暴れ出すほどに、嘆きが心臓を突き破るかのような衝動が、自分の中に潜んでいる。
きっと、時が立つほどに、気がおかしくなってしまう。
「手元、狂っちゃうかもしれないけど」
ポツリ。
その手元に火を灯した。
・・・―――僕らは近づいているのか、遠ざかっているのか。
曖昧さを埋められているのか、埋め尽くされていっているのか。
その答えは出ないまま――・・・
★★★コメ
もー、このお題はかわいく書いた方がいいことは分かってました、が。
ううん、こんなネタしか書けなくていかん。
より、お題いただきました。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
『マオサレで15のお題』
15.キス
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
―――――どうかとどめを。
手を削ぎ足を千切り。
この汚れた胸に、最期の鉄槌を。
その眼で、その手で、その意志で。
貫いて欲しいのだ。
弛緩した肉体に爪先程の隙もなく、圧迫された肺に空気の滑り込む余裕も無い位、何もかも埋め込むように。
どうか。
どうか。
躊躇も逡巡も感慨もなく、ただ剥き出しの憎悪と敵愾心でもって、慚気の欠片すら感じさせないで、重たく冷たい鉄の塊を振り上げて。
無感情で無慈悲な瞳で、無価値な物を品定めするように。
無価値、そう、無味乾燥な迄に。
最期には靡爛した肢体と成り果てるのだから。
鳥がついばみ、蛆が這うだろう。
だから、その前に。
肉塊となり、その基礎が溶けていく、そんな時間をかけないで。
赤い赤い綺麗な炎で、焼き尽くして。
そうしてくれたなら。
「無理かもネ」
無情な言葉。
君がどんなに僕の事を好きだといったって、僕らは分かり合えてないんだ。
知っていたけれど胸が痛くなる。
こんなに傍に居ても届かない。
遠くなら猶更。
遠く離れていても、同じ空の下にいるからと云う偽善者達はこの隙間をどう捉えているのか。
この世は不透明で曖昧なもので溢れているのに、どういう確証をもって受け入れ、不確定を埋めるのか。
ああ、見えぬものが苛立たしい。
能天気な連中が憎らしい。
何故そんなに頼りない楽天的な定規で良し悪しを測れるのか。
目の前の子供も同じ人種なのだ。
そんな事、再確認するまでもない。
「ちょっと、サレ。眉間に皺」
「うるさいなぁ」
何、機嫌悪いの、赤毛の少年は椅子から身を乗り出してくる。
煩わしいと伸ばされた手を振り払えば、「ちぇ」という舌打ちが鼓膜を打った。
舌打ちしたいのはこっちだよ。
「ちゃんとヒトの話は最後まで聞いてヨ。サレが死んじゃって、すぐになんて燃やさない、ってコト」
「じゃあ、最後には燃やしてくれるの?坊や」
ほんの少し、期待を込めた。
坊やじゃなくてマオって呼んでよ、マオはブツブツ言いながら。
「サレがどうしても、って云うならさ。だけど」
ゆるり、紅い紅い目を、じっとこちらに向けて。
「別れを惜しんでる間に、蛆、湧いちゃうかも、ってさ」
「やめなよ、そういう気色悪い行為」
「ボクとしてはヴェイグに凍らせてもらう方がいいかなー」
「だからやめろって」
「・・・淋しいんだもん」
「淋しい?」
「受け入れられないと思うんだ、そういうのって、すぐにはさ。サレはそんな事無いのかもしれないけど、ボクは中々。その、・・・」
「?」
「多分さ、サレを捨てる迄、時間がかかると思うんだよね」
「何、それ」
声が、震えた。
マオは気づかなかったけど、何とか平静を装う。
動揺している自分がまるで他人みたいだ。
「ね、一生捨てれなかったらどうする?」
にこやかに、とんでもないことを聞いてくる無邪気な子供に、サレは絶句した。
それはどういう意味だろうか。
僕らは近づいているのか、遠ざかっているのか。
曖昧さを埋められているのか、それで埋め尽くされていっているのか。
「ねえ、坊や」
「マオ」
「ねえ、マオ。それって僕は蛆虫だらけって事?それとも氷漬けって事?」
「どっちかなー、肪乱通り越してそうだしなー。氷漬けにしてもらう方向かな?」
「・・・どんだけ放置するつもり?」
「捨てる前にキスするね」
「はぁ?!死体にキスするの??」
「うん、お別れにね」
「捨ててくれる時には燃やしてくれるんだよね」
「うん、捨てれたらね」
「・・・、捨てれたら?」
「だから、一生、捨てれなかったらどうする?」
「それは気味が悪いね。どうしたら回避できるかな」
「サレが、ボクより先に死んじゃダメってことかな」
「十も年下のキミより長生きしろって?」
「そういうコト」
しょうがないね、とサレは嘆息した。
キミの炎の内に在りたかった望みはどうあがいても叶えられないらしい。
諦念、というよりは寧ろマオに圧倒されたというか。
それならそれで構わないかもしれない。
そんな気持ちが過ってしまえば、なんともする事は出来なかった。
とはいえ。
意地でも、マオより長生きしてやろうと、密やかに決意しながら。
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続き、救いないので苦手な人はスルーしてください
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「サレ」
穿たれた胸は痛かったろうか。
青白い頬に手を添える。
彼は苦しかった?辛かった?想像できないけれど。
彼が空っぽでなければいい。
彼の最期が虚しさに覆われていなければ。
「結構さ、落ち着いてるんだ、思ったより。多分、今なら」
口元の赤が、胸を締め付ける。
差し出した手が赤に染まって、マオは眉を寄せた。
現実なのか、感覚が覚束ない。
これは、夢なのか。
赤い、赤い。
サレが自分の赤い炎に、憧憬に似た想いを寄せていたのを知っている。
そう、思うと。
「今なら出来ると思うよ。サレが望んでたみたいに」
赤い唇に口づけて、髪を梳いた。
ペトりと吸い付くのが、どこか現実とは違うみたいで。
放すと、絡み付いてくる髪の、触感は生々しい。
もう開かない湖畔を思わせるそれが、脳裏に浮かんだ。
大丈夫、落ち着いている。
まだ自我は保たれている。
今にも叫びだしてしまいそうだ。
形振り構わず暴れ出すほどに、嘆きが心臓を突き破るかのような衝動が、自分の中に潜んでいる。
きっと、時が立つほどに、気がおかしくなってしまう。
「手元、狂っちゃうかもしれないけど」
ポツリ。
その手元に火を灯した。
・・・―――僕らは近づいているのか、遠ざかっているのか。
曖昧さを埋められているのか、埋め尽くされていっているのか。
その答えは出ないまま――・・・
★★★コメ
もー、このお題はかわいく書いた方がいいことは分かってました、が。
ううん、こんなネタしか書けなくていかん。
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